ルート治療とは
ルート治療とは
あらゆる痛み、疾患のほとんどは筋肉のコリが原因です。そのコリが、症状に合わせて独特な箇所、独特な形状となって表われます。それを「ルート」と呼んでいます。
症状ごとにその「ルート」の場所、範囲を特定し、それを緩めることに比例して、症状が消えていくという治療法です。
治療の様子
対象となる症状
対象となる症状は
- 急性的、慢性的な筋肉の痛み(腰痛、肩こりなど)
- 頭痛
- 関節由来だと思われがちなもの(膝、手首、肘、肩など)
- 内臓疾患(胃痛、便秘、糖尿、心臓、肝臓など)
- 顔面疾患(目、耳、鼻、顎の症状など)
- 精神疾患
- 神経、ホルモン系統(動悸、めまい、不眠、更年期障害など)
- その他、不定愁訴等(しびれ、倦怠感、原因不明の痛みなど)となります。
筋肉のコリ(ルート)ができる要因
では、筋肉のコリ(ルート)ができる要因は?
- 使いすぎや筋緊張の蓄積
- ストレス(不安、怒り、気の使い過ぎなど)の蓄積、また過去に壮絶な経験
- 先天性のコリ(父もしくは母のコリを多く引き継いで生まれてきてしまった)
- 手術や交通事故などの外傷によるコリ
- 内臓からくるコリ(食べ物やタバコ、薬など)
これらが原因でできたコリはいったん発生してしまうと、時間が経過しても免疫が修繕を行ってくれずにその個所に居座ったまま数年、数十年間増幅を続けて行くからです。
なので、数日間仕事を休んでも、運動を始めても、食生活を改めても、蓄積されたコリはそのまま残ってしまいます。
ですから、コリを取り除くためには、鍼などで治療をしていくしかないのです。
コリの蓄積量に天井、上限はない
レベルで表すと100のコリの人もいれば、60000のレベルのコリの人もいます。
100のコリのレベルの人であれば数回でかなり改善することもありますが、
60000のコリのレベルの人であれば4~5回位治療しても変わらない場合もあると思います。それは、コリのレベルが軽症の人と重症の人では全く違うからです。もちろん治療頻度、回数も変わってきますから治らないからといってやり方をコロコロ変えるのではなく、年月をかけて着実にコリを減らしていくという考え方を持つことが大切です。
治療頻度や回数について
筋肉のコリや疲れの総量を借金に例えてみましょう。
重症の患者さんは1000万分ほどの借金のコリが蓄積してしまっています。これを返済していかなければならないのですが、1回の治療で返済できるのは、せいぜい50万円ほどです。これは、免疫の関係上、どれだけ頑張って施術してもそれ以上は一気に返済できないのです。なので、重症の患者さんほど治療頻度、回数をしっかり重ねていくことが大切です。
好転反応について
好転反応とは身体が良くなっていく段階で起こる体の反応です。
- 鍼を打った日~翌日くらいまで、身体が怠くなり動けなくなる感じや眠くなったり、刺した箇所が逆に疼いたり、筋肉痛のような痛みを感じたり、症状が一時的に強くなることもあります。重症の場合、4~5日続くこともあります。
- 内出血、青あざになることもあります。(青あざは消えるまで2週間)
- 主訴が緩んでくると思ってもみなかった箇所が痛み出したり、新しい症状が出現する。順番待ちをしていた第2希望、第3希望が、次はこっちを治療してくれと訴えかけてきます。また、昔、痛めた所が痛くなる時もあります。
- まれに熱が出ることがあります。
- 療効果の感じ方は患者さんにより違い、治療中や治療後、治療当日に効果を実感できる方もいますが、重症の患者さんほど、タイムラグがあり早ければ翌日、遅いと1週間後という場合もあります。
いずれもどのような好転反応が出るのか、まったく出ないのか個人個人によって違います。
また、症状が改善していくにつれて鍼の刺した時の痛みや好転反応も軽減したり出なくなってきます。治療後はなるべく水分を多くとるようにして下さい。何か不安なことがあればご連絡ください。